Ver1.1について
反映されました。セーブデータは消えてない……ですよね?
変更点は以下。
・挿絵の差し替え:ちっちゃいやつを描きなおしてます。ちょっと綺麗になりますがたいして変わりません。
・「章別」の仕様変更:タイトル画面からシナリオセレクトできるモードですが、1.0ではその章を読み終わったらタイトル画面に戻ってきてしまうところ、1.1では次の章へ移行できるようにしました。
途中でフリーズしても、また1章からやりなおさなくてもすむように、という変更です……(フリーズ前提)。
・6章テキスト修正:ひとつ前の記事でツッコミが来ていたとおり、確かに分かりづらかったな~と思ったので、ミスリードしないようテキストを加筆しました。該当テキストはこの記事の一番下に追記しておいたので、クリア済みの方はよければご覧ください。
拍手から、ご質問、ご指摘いただきましたので回答します。
・ユキさん
お世話になっております。レビューして頂けて嬉しいです!
あやなす版の画像に差し替える件ですが、ご提案頂いた場面なら問題ありません。
終盤の重要なネタバレがあるような場面でも、注意書きをしっかりして頂ければ大丈夫です。
ご連絡ありがとうございました。宜しくお願い致します。
・A祭の漫画の公開はやめてしまった?
お問い合わせありがとうございます。漫画は現在は公開していません。
再公開の予定も今のところないです……。いつかはって、思ってるんですけど……。
絵がね、下手だから、ちょっと恥ずかしい……。今も変わらないけど……。
・あやなすギャラリーページの不具合
ご指摘ありがとうございます! 追加ルートスチルのところですよね? 修正しておきました。
反映されないようでしたら、キャッシュをクリアするかページの更新をお願いします。
助かりました!
たくさん感想いただけて嬉しいです。
まだ文化祭週間が終わっていないのもあると思いますけど、今のところいただいた感想だと、2章で泣きましたというのがものすごく多いです。ふたりにひとりは2章で泣いている気がします。
スチル追加したかいがあったかな! ありがとうございます……!
よかったらどの章が好きか、どのキャラが好きか、教えてくださいね。
続きから、6章加筆部分です。
反映されました。セーブデータは消えてない……ですよね?
変更点は以下。
・挿絵の差し替え:ちっちゃいやつを描きなおしてます。ちょっと綺麗になりますがたいして変わりません。
・「章別」の仕様変更:タイトル画面からシナリオセレクトできるモードですが、1.0ではその章を読み終わったらタイトル画面に戻ってきてしまうところ、1.1では次の章へ移行できるようにしました。
途中でフリーズしても、また1章からやりなおさなくてもすむように、という変更です……(フリーズ前提)。
・6章テキスト修正:ひとつ前の記事でツッコミが来ていたとおり、確かに分かりづらかったな~と思ったので、ミスリードしないようテキストを加筆しました。該当テキストはこの記事の一番下に追記しておいたので、クリア済みの方はよければご覧ください。
拍手から、ご質問、ご指摘いただきましたので回答します。
・ユキさん
お世話になっております。レビューして頂けて嬉しいです!
あやなす版の画像に差し替える件ですが、ご提案頂いた場面なら問題ありません。
終盤の重要なネタバレがあるような場面でも、注意書きをしっかりして頂ければ大丈夫です。
ご連絡ありがとうございました。宜しくお願い致します。
・A祭の漫画の公開はやめてしまった?
お問い合わせありがとうございます。漫画は現在は公開していません。
再公開の予定も今のところないです……。いつかはって、思ってるんですけど……。
絵がね、下手だから、ちょっと恥ずかしい……。今も変わらないけど……。
・あやなすギャラリーページの不具合
ご指摘ありがとうございます! 追加ルートスチルのところですよね? 修正しておきました。
反映されないようでしたら、キャッシュをクリアするかページの更新をお願いします。
助かりました!
たくさん感想いただけて嬉しいです。
まだ文化祭週間が終わっていないのもあると思いますけど、今のところいただいた感想だと、2章で泣きましたというのがものすごく多いです。ふたりにひとりは2章で泣いている気がします。
スチル追加したかいがあったかな! ありがとうございます……!
よかったらどの章が好きか、どのキャラが好きか、教えてくださいね。
続きから、6章加筆部分です。
やがて新は泣きやみ、照れたように笑った。
[場面転換]
赤く腫れた目じりを拭いながら、新は始を見上げる。
「ところで、兄さん、背中の傷は大丈夫?」
途端に思い出される、怪異になる前のおぞましいまでの激痛。はっとして背中に意識をやるが――しかしそこにはなんの痛みもなく。
不審に思いながら、赤く染まったシャツをまくりあげると、背中を検分した新が首をかしげた。
「傷が、ない」
「傷がない?」
「……傷がない。なにも……。……そうだ、あのときもそうだった。シャツをめくったのに傷がなくて、それでも血が出続けて、止めようもなくて……」
新は言葉を失い、始も口をつぐむ。始は逢魔ヶ時の世界そのものの仕組みは多少なり理解していたが、個々の怪異の性質などは分からない。例えこれまで怪異であったとしても――いやむしろ、怪異は怪異に興味を持たないのが常だった。
手を口元にやって考え込んでいた新だが、やがてぱちりとまばたきをして視線をあげた。
「そういえば、その怪異は、包丁を持っていたんだよね?」
「ああ、そうだな」
「……家庭課室にある包丁のひとつは、実は怪異。日が落ちると人間の生気を求めてさまよいだし、それに切られてしまうと、まるで血のように真っ赤な生気があふれだして、傷もないのに死に至る」
「……怪談か?」
「うん。詳しくは分からない、けど、もしあの包丁がそうだったなら……兄さんは初めから怪我なんかしていなかったのかもしれない」
「そんな話をよく知っていたな」
「月曜日、文化祭週間が始まったとき、誰かに聞いたような……たまたま耳に入ったのかもしれない。あっているかも、分からないけど」
果たしてあの怪異が、その怪談に語られるものだったのかは分からない。
しかしひとつ確かなのは、背中にもはや傷はなく、なんの懸念もないということ。
「……不幸中の幸いだ。あれが本当に包丁の傷だったのなら、致命的だったろう。お前と一言、言葉を交わすことすらできなかったかもしれない」
「……怪異になったから治った、という可能性は?」
いや、と始は首を振る。
「負った傷は、治らない」
どうしてか、心なしか新の顔が蒼褪めたように見えた。もともとが白い顔だ。無性に急きたてられるものがあって、「家に帰るか」と促した。
新は頷き、一瞬背後を振り返る。教室の扉を気にしたように見えた。
「……でも、あんまり余裕がない」
以上です。このあとは従来と変わらず。急ごうと急ぐまいと新は無理ですが、鬼さんが来てめんどくさいことになるまえに始を逃がそう、という流れ。
始が人間に戻ってから、新が無理なことが確定するまでの間だけ、新の口調が幼い頃のままとなっています。というかそれがデフォルトです。
無理だと確定すると、精神的距離をとるために敬語になります。
これは無印のときからそうです。
【追記終了】
[場面転換]
赤く腫れた目じりを拭いながら、新は始を見上げる。
「ところで、兄さん、背中の傷は大丈夫?」
途端に思い出される、怪異になる前のおぞましいまでの激痛。はっとして背中に意識をやるが――しかしそこにはなんの痛みもなく。
不審に思いながら、赤く染まったシャツをまくりあげると、背中を検分した新が首をかしげた。
「傷が、ない」
「傷がない?」
「……傷がない。なにも……。……そうだ、あのときもそうだった。シャツをめくったのに傷がなくて、それでも血が出続けて、止めようもなくて……」
新は言葉を失い、始も口をつぐむ。始は逢魔ヶ時の世界そのものの仕組みは多少なり理解していたが、個々の怪異の性質などは分からない。例えこれまで怪異であったとしても――いやむしろ、怪異は怪異に興味を持たないのが常だった。
手を口元にやって考え込んでいた新だが、やがてぱちりとまばたきをして視線をあげた。
「そういえば、その怪異は、包丁を持っていたんだよね?」
「ああ、そうだな」
「……家庭課室にある包丁のひとつは、実は怪異。日が落ちると人間の生気を求めてさまよいだし、それに切られてしまうと、まるで血のように真っ赤な生気があふれだして、傷もないのに死に至る」
「……怪談か?」
「うん。詳しくは分からない、けど、もしあの包丁がそうだったなら……兄さんは初めから怪我なんかしていなかったのかもしれない」
「そんな話をよく知っていたな」
「月曜日、文化祭週間が始まったとき、誰かに聞いたような……たまたま耳に入ったのかもしれない。あっているかも、分からないけど」
果たしてあの怪異が、その怪談に語られるものだったのかは分からない。
しかしひとつ確かなのは、背中にもはや傷はなく、なんの懸念もないということ。
「……不幸中の幸いだ。あれが本当に包丁の傷だったのなら、致命的だったろう。お前と一言、言葉を交わすことすらできなかったかもしれない」
「……怪異になったから治った、という可能性は?」
いや、と始は首を振る。
「負った傷は、治らない」
どうしてか、心なしか新の顔が蒼褪めたように見えた。もともとが白い顔だ。無性に急きたてられるものがあって、「家に帰るか」と促した。
新は頷き、一瞬背後を振り返る。教室の扉を気にしたように見えた。
「……でも、あんまり余裕がない」
以上です。このあとは従来と変わらず。急ごうと急ぐまいと新は無理ですが、鬼さんが来てめんどくさいことになるまえに始を逃がそう、という流れ。
始が人間に戻ってから、新が無理なことが確定するまでの間だけ、新の口調が幼い頃のままとなっています。というかそれがデフォルトです。
無理だと確定すると、精神的距離をとるために敬語になります。
これは無印のときからそうです。
【追記終了】